【Yuzo’s Eye】Vol.02 SHOO ONKATSU GALA CONCERT

＜アーティスト紹介（コンサート出演順）＞

勝央文化ホールが公共ホール音楽活性化事業（通称“おんかつ”）に始めて取り組んだのは、平成20年度アウトリーチ・フォーラム事業に続いての平成21年。

最初の招聘アーティストは、今回のコンサートで最初に演奏していただく、クラリネット奏者の小谷口直子さんとハーピストの福島青衣子さんのお二人。初めての“おんかつ”ということもあり、夏休みを利用して長野県の大町市での取り組みを視察に行ったことを思い出します。ホールコンサートのリハーサルと、山岳博物館でのアウトリーチを見せていただきました。展示施設の中でのアウトリーチは、ホールとは雰囲気も異なり、クラリネットとハープの素敵な音色に癒されました。勝央町での4回のアウトリーチは、小学校・企業・病院・施設と4つの異なる対象者に、アーティストの方には、かなりのご負担をかけた感がありますが、いずれも素晴らしい内容で記念すべき第1回目の事業となりました。

サックス四重奏カルテット・スピリタスの4人組は、本町で初めて2年連続でコンサートを開催したアーティスト。“おんかつ”の翌年、クリスマスコンサートにおいでいただきました。「調和に優れた正統派アンサンブル」と評されるように、その演奏技術は勿論のこと、アイディアあふれるステージと親しみやすいトークで、小学校でのアウトリーチも大人気でした。

ヴァイオリニストの早稲田桜子さんとピアニストの早稲田眞理さんはご姉妹で、姉妹ならではの息の合った演奏とトークは、子どもたちは勿論、コンサートに来てくださった多くの観客を魅了しました。“おんかつ”だけではなく、町内の保育園へのアウトリーチ、そして、圏域（美作市・勝央町・奈義町・西粟倉村）として初めて実施した「おかやま県民音楽祭　地域フェスティバル in 勝英 文化がまちにある！プログラム『音呼地新～音の輪～』」にもご出演いただきました。桜子さん渾身のバッハ無伴奏曲「シャコンヌ」と眞理さんにリクエストして演奏していただいたショパンの「英雄ポロネーズ」は、忘れられません。

ピアノデュオ・デュエットゥのお二人は、“おんかつ”をきっかけにお付き合いが始まりましたが、数々の保育園・小学校へのアウトリーチ、プロジェクションマッピングを取り入れた先駆的な試みなど多くのことを学ばせていただきました。木内佳苗さんに勝央町を一メージして作曲していただいた「またあした」は、“おんかつ”翌年に小学校の子どもたちが作詞して楽曲として仕上がりました。また、勝央文化ホール初のプロジェクションマッピングコンサートは、映像作家の原寛氏を招聘し、迫力ある映像と音楽のコラボレーションが初演されました。

さて、コンサートのとりを飾っていただくマリンバ奏者の浜まゆみさんは、国内はもとより韓国・台湾・アメリカなど海外でも精力的に演奏活動をされていて、「浜まゆみは並外れたマリンバ奏者である。完璧な技術と洗練された表現力とともに、ダイナミックと音色をコントロールする非凡な才能を持ち合わせている。—American Record Guide―」など海外からも高い評価を受けていらっしゃいます。“おんかつ”をご縁に勝央金時太鼓保存会とも共演する機会をいただき、令和2年2月に開催する「勝央金時太鼓コンサート 音の響宴Ⅱ」では、ゲストとしてご出演していただきます。

令和元年10月27日（日）午後2時開演！勝央文化ホール始まって以来の豪華絢爛なクラシックコンサートです。この機会を逃さず、皆さん是非お越しください。出演者スタッフ一同お待ちしております。